ジャック・オ・ランタン

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。トライアンフ札幌のオオバです。

さて、先週はハロウィンの起源というものを少しお話ししましたが、今回はハロウィンのジャック・オ・ランタンやトリック・オア・トリートのお話をしようと思います。

ハロウィンのシンボルといえば、顔のようにくりぬいたカボチャの中にキャンドルを灯した「ジャック・オ・ランタン」ですよね。これはアイルランドやスコットランドに伝わる鬼火のような存在で、意地悪で堕落した人生を歩んだ男性(=ジャック)の魂が、天国にも地獄にも行けずに現世をさまよっている姿と伝えられています。そんないわく付きのジャック・オー・ランタンですが、ハロウィン文化が発展するにつれ、旅人を迷わせずに道案内をしてくれたり、家の玄関口や窓辺に飾ると魔除けの役割を果たしてくれたり、といったポジティブな存在として親しまれるようになったといわれています。

ちなみにこのジャック・オ・ランタン、本来は白いカブで作るものとされていました。しかし、アメリカに渡ったアイルランドの移民が現地で生産されていたカボチャで代用したことから、ジャック・オ・ランタン=カボチャのイメージが徐々に定着していったそうです。スコットランドでは、現在も「ルタバガ」というカブに似たアブラナ科の野菜でジャック・オ・ランタンを作っているそうですよ。

10月31日は死者の霊が戻ってくる日とされているのは先週お話しましたね。しかし、その日は先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女をはじめとした悪霊も死後の世界からやってくる日でもあるんだとか。そんな悪霊から身を守るために、それらと同じ格好に扮して仲間に見せかけようとしたのが、仮装の始まりだといいます。現在では、魔女、ゾンビ、ドラキュラ、といったお馴染みの怪物から、映画やアニメで人気のキャラクターに至るまで、広く仮装を楽しむスタイルが主流となっていることは皆さんもご存じのことでしょう。

そして、「トリック・オア・トリート」は、日本語に訳すと「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」という意味で、ハロウィン特有の合言葉です。また、ケルトの古い風習では、死者が天国に行けるよう祈りを捧げるために「ソウルケーキ」というものを用意していました。このソウルケーキがないと死者の魂は現世をさまようことになってしまうので、「ケーキをくれないと天国に行けないよ!」から「トリック・オア・トリート!」が発生したと言われています。

さて、いかがでしたでしょうか。ハロウィンまであと1週間を切りましたね。私もコンビニやスーパーで見かけるハロウィンコーナーはついつい見てしまいます。笑 秋の終わりに非日常を味わえ、大人も子どもも楽しめるイベントとして根付いたハロウィン。皆さんも目一杯楽しんでみてはいかがでしょうか!!(ほどほどに、笑)